富士山
(撮影)Headline編集長 中野 哲也 PENTAX K-S2使用
(【尾灯】写真) RICOH Quarterly HeadLine Vol.12 2016夏
頭を雲の上に出し 四方の山を見下ろして♪♪♪
30年近く前、静岡で駆け出し記者時代を過ごした。飛行機墜落、不発弾爆発、県警VS暴力団、オウム真理教…。どういうわけか富士山周辺で事件・事故が多発し、静岡市内にあった総局との間をマイカーで何度往復したことか。当時はスマホがあるわけもなく、でっかくて重いショルダーホンを担いで現場を歩いた。デジカメもないから、撮影済みのネガフィルムは総局へ持ち帰り現像する。疲労困憊で東名高速に乗り、いつの間にか自宅に着いていたり…。そんな時、ふと見上げると、雄大な富士山が「ちっぽけな事にこだわるな」と微笑んでくれた。今も人間が織り成す行いを見下ろしながら、苦笑いしているはずだ。「また延期するのか…」―(N)